■アオマルメヤモリとは

分布

学名 Lygodactylus williamsi

和名 アオマルメヤモリ

英名 コバルトブルーゲッコー・エレクトリックブルーゲッコー

本種を含むLygodactylus属は、マダガスカルを含む東アフリカ一帯に約60種が知られている小型ヤモリです。

その中でも本種は、タンザニアの首都ダルエスサラームの西に位置する「キンボザ森林保護区」のみに生息しています。

全世界で僅か8km四方の森のみに生息する、非常に稀少な局所分布種です。

​形態・生態

​体長は最大でも10センチに満たない小型種です。ヤモリには珍しい昼行性で、日中活発に動き回り、夜間は葉の裏や壁面で就寝します。

樹上性であり、基本的に地面には下りず、生涯を樹の上で過ごします。

寿命は5年程度との記述をよく見かけますが、実際は最長10年近いと考えます。当ラボの長老は2013年8月にアダルトで入手した個体ですが、2020年現在でも至って元気にしております。

​食性は小型昆虫や果実等の雑食性。飼育下では人工飼料のみでの飼育も可能です。

性的二形が顕著で、オスは生後半年から1年程度で徐々に青く発色し、成体は鮮烈なターコイズブルーの体色を呈します。成熟すると脇腹や足の裏がオレンジ色に発色し、青との対比でとても美しい色合いとなります。これは繁殖期で特に顕著ですが、通常時でも常に美しく発色している為、観賞価値が非常に高いのが特徴です。

オスの特別な体色ばかりが目立つ本種ですが、メスもメタリックなオリーブグリーンの非常に美しい体色をしています。

 

オスのほうがやや大きくなり精悍な顔つき、雌は優しい顔つきをしています。

オスは縄張りの主張が強く、オス同士は激しく争います。逃げ場のないケージ飼育の場合、時には死に至る程の苛烈な闘争をする為、オス同士の同居は避ける必要があります。

 

ワシントン条約について
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極めて狭い範囲にのみ生息する本種ですが、その人気の高さから、ペットトレードを目的とする野生個体の乱獲が横行してしまいました。

​加えて、生息地であるキンボサ森林保護区での違法な伐採により、彼らの暮らす森林の減少も大きな問題となっています。

そしてついに2016年9月、南アフリカ共和国のヨハネスブルグで開催されたワシントン条約締約国会議において、アオマルメヤモリのCITES付属書Ⅰへの記載が採択。それを受け翌2017年1月2日より、国内法である種の保存法に基づき、日本国内での譲渡および売買に厳しい規制が施行されました。

かつては日本にも野生採集個体が大量に輸入され、安価で流通していました。それらのほぼ全てが今では息絶えています。文字通り「消費」されてしまったのです。

当ラボは、正規の手続きを経て登録されたアオマルメヤモリを繁殖管理し、日本国内の生体が絶えぬよう、維持(バックアップ)する事を第一義としています。また、適正かつ公正に市場に流通させる事により、密輸や違法飼育抑制の一助となる事を目指します。